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ACCUMU Vol.3 1991


情報の科学

京都コンピュータ学院情報科学研究所監修

 鳴海 元「情報科学をめぐって」

 萩原 宏・柴山 潔「コンピュータ・ハードウェア技術の発展」

 椹木 義一「情報化社会としなやかなシステム」

 長谷川 利治「マルチメディア通信について」

 片山 敏廣「情報系システムに求められる知的支援を考える」

 H.H.カギワダ・上野 季夫「連想記憶モデルによる情報の最適識別」

 西丸 四方「ニューロ理論の理解のために<脳の働き>」

 杉坂 政典「ニューロ(神経回路網)理論による自動制御」

 浅居 喜代治「ファジィ理論と応用」

 川田 剛之「三次元グラフィックスによる山岳景観の表示システム」

 上野 佳也「考古学における土器文様とコンピュータ」

 藤村 貞夫「放射線医用画像の解析」


 現代の日本社会において,「情報」という言葉はすでに日常化された用語となっており,情報化社会,情報の提供,情報の伝達,情報処理等,その言葉を用いた表現は枚挙にいとまがなく,巷間に流布されている。しかし,果たして「情報」とは一体何かと問うてみる時,我々は改めてその概念の捉え方があいまいであることに気がつく。そして同時にその意味する概念が非常に広大であることをも知るのである。なぜなら,「情報」という言葉を広義に捉えるならば,人類のみならず動植物もその発生以来情報を生産し,伝達してきたという考察をせざるを得ないであろう。加えて,「情報」とは,人間を取り巻く様々な現象のみならず,宇宙の創世以来のあらゆる現象に必ず付随する概念だからである。
 したがって,ここで「情報の科学」とする時,「情報を科学の研究対象としてどのように捉えるか。」「情報を科学的に探求することは果たして可能か。」等の根源的疑問や見解が想起されよう。また人文,社会,自然科学といった学問分野からの視座を検討する等,様々な問題提起も考えられる。そして,勿論このことは今後の課題として議論は展開されなければならないであろう。
 しかし,本来「情報」なる言葉が,今世紀最も発展した科学の分野の一つである情報科学の研究成果,つまりコンピュータに代表される高度な科学技術によって広く普及したことに注目する時,情報科学の諸相の正しい認識を獲得することなしに,「情報」に関して語ることはできないと思われる。
 まずここでは,コンピュータ利用の見地から情報科学の最新の理論や研究を紹介することにより,広大な「情報」というものの一側面を客観的に概観することを目的とした。


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Revised:August 1, 1996
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