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Accumu Vol.17

「日本初」のKCGが全面支援 天津科技大に中国初の自動車制御学科

天津科技大学

KCGグループと姉妹校関係にある中国・天津科技大学に9月16日,同国初の自動車制御学科が開設され,第一期生が入学した。同学科開設に当たり,日本で初めて自動車制御学科を設置したKCGグループがこれまで,教員・学生の視察研修の受け入れやカリキュラム設計支援など全面的にサポートしてきた。KCGは今後も,中国における教育・研究分野の発展のみならず産業振興の一助にもなることができるよう,協力を惜しまず続けていく誓いを新たにした。

天津科技大は中国の重点開発地域である天津市の「天津経済技術開発区・浜海新区」 に教育機関として唯一進出した大学で,今後,自動車関連をはじめとした同地域,ひいては中国全体の産業発展に大きな役割を果たすことが期待されている。とりわけ自動車産業においては日本,中国を問わずエレクトロニクス関連部品の開発・研究が急がれ,関連企業は制御部門を最も重要視し,投資を集中させる傾向にある。

時代の期待に応えようと自動車制御学科の開設を目指した天津科技大は,KCGグループとの交流を通じて開設準備を続けてきた。2007年7月,天津科技大の学長・曹小紅女史や関連教授が来日してKCG自動車制御学科を視察。昨年冬にはKCGグループの教員たちが天津科技大を訪れ,開設スタッフと協議して学科新設に向けた最後の詰めを行った。さらに2008年7~8月には,天津科技大学の学生10人が,3週間にわたる本学での「天津科技大学KCG短期研修プログラム」に参加し,自動車とITを学んだ。

今回,天津科技大で開かれた入学式には,京都コンピュータ学院の長谷川亘統括理事らが招かれた。

KCGと天津科技大は1999年に姉妹校提携を締結,これを機にKCGは2000年9月,同大学内にKCG・天津科技大学合弁プログラム「天津科技大学KCGコース」を開設した。コースのカリキュラムは,KCGのサポートによって設計され,同大学で日本語とITを学ぶ。また,1年間KCGに留学し日本語能力とともにより専門的なIT・コンピュータ技術を修得することも可能だ。これまでに500人以上の学生が入学,卒業生の就職率も高く,中国企業だけでなく日系IT企業に多数就職し,産業界で高い評価を得ている。2006年3月にはKCGIと学術交流協定を締結し,KCGIに同大学の卒業生の受け入れも進めている。