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Accumu 特集 学校連携

クラーク記念国際高等学校 京都キャンパス

クラーク記念国際高等学校 京都キャンパスは,2010年度から各種の専門学校と連携しながら同キャンパス独自の「スキルアップ講座」を開講,5コースのうちのひとつコンピュータ分野を前・後期にわたってKCGが担当した。授業は1~3年生合同で受講者数は約20人。週に一度,KCG京都駅前校を訪れ,最新のパソコン機器を使って学んだ。

前期終了時点でクラーク記念国際高校京都キャンパスがアンケート調査を実施したところ,受講した生徒からは次のような声が寄せられた。▽タイピング能力が上がった▽パソコンの知識がついた▽ Word,Excel の新しい知識がついた▽専門学校のことが理解できた▽受けた講座を含めて,幅広い分野に興味を持つことができた▽なかなか体験できないことを体験できて良かった▽規則正しい生活を送ることができた▽先を考えて行動することができるようになった▽就職活動に活かせると思った―。KCGでの授業はおおむね好評で,成果があったといえそうだ。

「単なるソフトを使いこなすだけでなく,実務社会で役立つスキルを」。クラーク記念国際高等学校京都キャンパスとKCGは,次の段階に向けてカリキュラムや授業内容の精査を続ける


過去3年間を振り返って生徒の進路を調べてみたら,コンピュータ関連への進学や就職が多くみられました。そのためスキルアップ講座の1部門を,KCGにお願いすることになりました。KCGは歴史があり実績もある。本校から多くの卒業生が進学していることもあり,授業の開講を相談したところ,快く応じていただきました。受講している生徒たちは,最新の設備で思う存分,授業を楽しむ一方,KCGにはゲームやコンピュータグラフィックス,自動車制御など幅広いコンピュータの学問分野があると知り,多くの刺激を受けています。


前期はWord,Excel,PowerPointの基本操作を,後期はPowerPoint を使ってのプレゼンテーションを題材に採用しました。単にソフトを使いこなすための技術を教えるのではなく,実務社会におけるスキルを身につけてもらおうと考えました。プレゼンテーションづくりで生徒たちは,「ライトノベル」「京都駅の歴史」など自分が興味のある思い思いの題材を準備し,楽しみながら学んでくれていた様子でした。今後もコンピュータへの興味を持ち続け,より深く学んでいってほしいと願っています。


「単なるソフトを使いこなすだけでなく,実務社会で役立つスキルを身につけたい」と,クラーク記念国際高等学校の生徒たちは
授業に向かう(左・中,KCG京都駅前校)。写真右は,同高校京都キャンパス。

TOPICS

クラーク記念国際高等学校京都キャンパスが2010 年度から開講した「スキルアップ講座」は,「夢探し支援プログラム」と銘打つ。KCG と連携してのコンピュータ・ゲーム部門のほか,調理・製菓,保育・福祉,医療・スポーツ,美容の計5コースがある。いずれも各専門学校へ生徒が授業を受けに行き,実習機器を使うなどして,将来あこがれる仕事の先端に触れる。これらの取り組みを同校は「マイルストーン教育」と表現し,「25 歳の自分を思い描くところからスタートし,歩き出してほしい」(松下キャンパス長)との思いを込める。

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【所在地】京都市下京区仏光寺通新町東入糸屋町219
1992年,日本で6校目となる広域通信制高校として誕生。幼稚園から大学まで,学校を幅広く展開する創志学園グループが運営する。本校は北海道深川市に置き,校長はプロスキーヤーの三浦雄一郎氏。全国各地に60キャンパスがあり,総生徒数は1 万人を超える。京都キャンパスは1998年に開設された。通学制の全日型コース,週1-3日コースと,在宅生(通信制)がある。