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Accumu Vol.17

そして50年へ

使命を胸に,50年へ…

式典・祝賀会ではkcg.edu グループに対し,教育機関,行政,産業界などさまざまな分野の関係者から,多くの期待,激励が寄せられた。これらを胸に,本学は「ITを支える人材の育成」という責任の重大さを再確認した。この責任を果たし,引き続き50周年に向け,さまざまな取り組みを進める。

急激な景気悪化に対応して奨学生・学費貸与の制度を拡大

景気悪化により,新卒採用の手控えや内定取消,企業内でのリストラが増えている。家庭の経済的な理由で進学を断念せざるを得なかった,就職活動が不調に終わってスキルアップするため進学したくても経済的な制約にさらされている,という話も聞かれる。このような状況に対応して,kcg.edu グループは2009年度から,奨学制度・無利子の学費貸与制度を拡大することを決めた。

新しい奨学制度 KCGの5学系(2009年度募集学科)

大学全入時代を迎えた今,必要なのはまさに「実力」

大学全入時代で「誰でも大学に入れる」と言われるが,実際は進学者数が増えず,私立4年制大学では47%,短期大学は67.5%が定員割れとなっている。大学・短大を併せると実に55%,校数は半数を超えた。「入学はしたけれど,思い描いていた未来が見つからない」などといった理由で大学中退者も増加している。「とりあえず大学へ」という目的があいまいな大学進学に「NO」を言う若者が顕著だといえる。また,多くの企業において「出身大学と専攻分野は評価しない」という状況が定常化している。実力だけが評価される時代が来ているのだ。

景気動向にかかわらず,IT人材は慢性的に不足

携帯電話,家電製品,自動車や電車,いまやどの機械にもコンピュータが搭載され,ITは人間社会や経済活動,日常生活に必要不可欠となっている。しかし今,日本でもアジア全域でもIT・コンピュータ分野で深刻な人材難が生じている。大卒者の就職難がニュースでも聞かれる一方,特にIT分野では実力のある者は数社からの内定を得ている。景気が低迷しているからこそ,企業は優秀な人材,より実力のある人材を求めている。本学には,毎年卒業生一人に対して数十人の求人が寄せられている。

生きたITを学び,社会へ!

情報教育は,時代の変化に即応していかなければならない。制度的に硬直した旧来の大学ではソフトウェア教育が不可能であることはいまや定説だ。情報分野の人材育成が可能なのは,時流に敏感で制度上も柔軟に対応できる専門学校や専門職大学院。IT業界では理工系の専門家だけではなく,文系の人材も多く求められている。ITはあらゆる業界で必要な社会の神経網であり,どの業界で働くにしてもITのビジネススキルさえあれば仕事はある。kcg.edu グループは生きたITを学ぶ場を提供し,時代を担う人材を育成して社会に送り出し続ける。