トップ » バックナンバー » Vol.15 » 学術交流

Accumu Vol.15

学術交流

中国・天津科技大学と学術交流協定を締結

中国・天津科技大学と学術交流協定を締結

京都情報大学院大学(KCGI)は2006年3月16日,中国・天津科技大学と学術交流協定を調印した。調印式において,天津科技大学の魏大鵬学長と京都情報大学院大学の萩原宏学長が,協定文書に署名を交わした。

天津科技大学は1958年創立。工科をベースに理科,文科,経済,管理,法学などの学科を持つ総合大学で,修士,博士の学位も授与できる。躍進著しい大学の一つであり,現在,学生数は約14000人,教職員数は約1400人。同大学の位置する天津市は,中国第4の大都市であり,工業都市である。


天津科技大学

天津科技大学は1999年,京都コンピュータ学院(KCG)と姉妹校提携を締結。それを機に,2000年9月,同大学にKCG・天津科技大学合弁プログラム「天津科技大学KCGコース」を開設した。このコースのカリキュラムは,KCGのサポートによって設計され,同大学で日本語とITを学ぶ。日本語教育とコンピュータ教育の融合を図ったKCGコースのカリキュラムは,他に類例を見ない画期的なものであった。さらに同コースの特色として,希望者は3年次に1年間KCGに留学し,より専門的なIT・コンピュータ技術を修得できる。

現在,中国では,コンピュータ及び情報技術の発展と普及に伴い,IT人材の育成が課題となっている。オフショア開発の拠点を,中国に求める日本企業も多く,日本語の分かる人材も求められている。KCGコースは正に時代のニーズに合致し,これまでに500名以上の学生が入学し,KCGに留学をする学生も増加している。2004年度には一期生50名,2005年度には106名が卒業。卒業生の就職率も高く,中国企業はもとより,日系IT企業にも多数就職し,産業界で高い評価を得ている。

毎年2回(春・夏),同大学で実施されている短期集中講義には,KCGとKCGIより講師を派遣しており,両校間の人的交流は活発である。さらに今回,KCGIとの学術交流提携が実現したことによって,さらに交流は深まりを見せる。

京都コンピュータ学院・京都情報大学院大学と天津科技大学の絆の強化は,日中間の学術・文化交流の進展にとって意義深いことであり,日中友好に資するものである。

京都情報大学院大学が済州大学校と学術交流協定を締結

京都情報大学院大学が済州大学校と学術交流協定を締結

京都情報大学院大学と韓国・済州大学校は2006年9月20日,学術交流協定を締結し,済州大で京都情報大学院大学の長谷川亘教授らが協定書を交わした。協定を通じて両校は,IT分野の教育研究はもちろん,相互の人的交流も可能になり,双方の発展に寄与することが期待される。学生交流と単位交換,複数学位制に関する詳細協定も結んだ。

これらの協定は,2006年8月に済州大学校総長らが京都情報大学院大学を訪問した際に協議して結実した。

済州大は,▽KCGIが日本最初のIT専門職大学院としてアメリカのロチェスター工科大学とのジョイントプログラムを通じて得られた豊富な経験を基礎に設立されたこと▽海外の大学とのグローバルな教育ネットワークを基盤に最新IT教育カリキュラムを取り入れることで,従来の研究大学院では育成が困難だったCIO(最高情報統括責任者)などのIT応用分野のトップリーダー育成を目標にしていること―などを高く評価している。

両校は,学術交流協定締結により相互協力関係を構築する。特にKCGIでは,済州大学校の学生たちが受講する場合,学生たちの日本での就業も積極的に支援することにしている。

京都情報大学院大学がチェコ・オストラバ工科大学と学術交流提携

京都情報大学院大学がチェコ・オストラバ工科大学と学術交流提携

京都情報大学院大学とチェコ共和国のオストラバ工科大学は2006年4月13日,学術交流提携を交わした。2005年9月に結んだ友好提携から一歩前進した形だ。京都コンピュータ学院京都駅前校で調印式が執り行われ,両大学が連携しながら研究教育活動の充実を図っていくことを確認した。今後,専門分野と具体的テーマを設定しながら,教員の相互訪問や大学院生の交換留学など交流活動を具体化,実践していく。

調印式には京都情報大学院大学側から長谷川靖子理事長や萩原宏学長,オストラバ工科大学側からヨセフ・フィアラ経済学部長,カレル・スコカン同副学部長らが出席。チェコ在日特命全権大使,カレル・ジェブラコフスキー閣下の立ち会いのもと,長谷川理事長とフィアラ学部長が交流提携書にサインした。

調印を受け,フィアラ学部長は「提携により双方の友好関係を強化しながら発展につなげていきたい」とあいさつ。長谷川理事長は天文学者のケプラーや作曲家のドヴォルザークなどチェコがこれまでに輩出した人材を紹介したうえで「チェコの人間性や頭脳と,日本の感性が一致できる機会を得た。提携により新しい文化の創造を祈念したい」と期待を示した。ジェブラコフスキー大使は「両大学,両国の人材や知識の行き来が活発になるなど,有益な協力関係が続くことを願う」と祝辞を述べた。

オストラバ工科大学は1849年に鉱山学校として創立。1945年に総合大学となり,現在,学生19000人,教職員1700人と同国では4番目の規模を誇る。この日の学術提携に先立ち,2005年9月にはチェコ側で,同大学と京都情報大学院大学の母体となる学校法人・京都情報学園が学術友好提携を結んでいる。

京都情報大学院大学は2004年4月の開学以来,海外の教育機関との学術・事業交流を積極展開しているが,ヨーロッパの大学との提携は今回が初めてとなる。