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Accumu Vol.17

四川省大地震 故郷の被災者や復興に支援を 中国人留学生ら市内街頭で義援金集め

大きな被害をもたらした四川省大地震の被災者や復興に少しでも役立ちたいと,KCGIの中国人留学生が中心となって2008年5月,京都市の三条大橋界隈で募金活動。寄せられた善意約105万円を現地へ。

大きな被害をもたらした四川省大地震の被災者や復興に少しでも役立ちたいと,KCGIの中国人留学生が中心となって5月23~25日,京都府内のほか近隣の大学で学ぶ中国人留学生たちとともに,京都市の三条大橋界隈で街頭募金活動を実施した。寄せられた善意は合計104万6714円に上り,日本赤十字社を通じて,義援金として現地に送られた。

報道によると,2008年5月12日に発生したマグニチュード8の中国・四川省大地震は10万人に及ぶ死者・行方不明者を出すなど甚大な被害をもたらし,家屋倒壊や道路寸断等によって多くの方々が避難生活を余儀なくされた。KCGIの留学生たちは,繰り返し報道される現地の惨状を見るたびに心を痛めていた。

「現地に救援に行くことはできないが,被災して困っている人たちに,できる限りのことをしたい」と,KCGI1回生の玄明成さん(ハルピン出身)が募金活動実施を提案。リーダーとして近隣大学に在籍する中国人留学生に呼び掛けたところ,KCGグループの10人のほか,京都大学や同志社大学,関西大学,奈良女子大学などから合わせて30人ほどが募金活動参加に意欲を示した。

街頭活動は交代制で,募金のほか「愛 国境を越える」と書いた幕を準備。現地に送るため日本人からの署名・メッセージを書いてもらったほか,支援の輪拡大のためのチラシも配布した。

玄さんは「多くの日本人が応援してくださっていることを現地の人に伝えたい」と話していた。

一方,多くの大学との提携や,留学生・教員相互派遣などで中国とのつながりが深いKCGグループとしても,被災地の一日でも早い負傷者の回復,復興を願い,募金活動を全面的にバックアップした。さらに,緊急の支援募金窓口を設け,広く協力を呼び掛けた。