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Accumu Vol.1

創立25周年記念校友大会 また楽しからずや

山村 充

京都コンピュータ学院卒

情報処理技術者

京都コンピュータ学院高野校教学係長

遠方より来る・・・

校友大会

午前9時。会場外整理の役割で駐車場近辺にいたところ,来ます来ます。乗用者やタクシーの窓からは見覚えのある顔が次から次へ。懐かしい顔もあれば,つい最近卒業した学生達の顔もみられます。車の中から私をみつけると手をあげたり,ビックリした顔をしたりと表情は様々です。でも,なんと言っても,学生時代に同じクラスだった人達に出会うと,そしてお互い名前は思い出せなくても,「おー,久しぶり,元気でやってんのか。」と握手したり抱き合ったり(これは大げさですけど)と,嬉しさでいっぱいです。

式典が始まるまでの間,こんな風景が場内外で見うけられました。私も,自分が受け持った卒業生と再会したりしましたが,一番嬉しかったのは1回生の夏に一緒に「国家試験準備講座」を受けたクラスメイトと再会できたことです。彼は,一目見てすぐに思い出してくれました。皆さんも,たくさんの古い友人の方と再会されたことでしょう。

校友大会

25年の中の私の8年

校友大会

午後1時。校友会パーティが始まりました。懐かしく再会できたのは旧友や,卒業生とだけではありませんでした。

私が京都コンピュータ学院に入学したのが,1980年です。そのころの情報科学科は2年課程でした。1回生の夏に受講していた「国家試験準備講座」を担当していただいていた,また,その年の夏休み明けから私のクラスの機械実習を担当していただいた近藤さん(古い職員の方は皆さんご存知でしょう)と再会することができました。「こんにちは。お久しぶりですね。」と私が話しかけると,「あぁ,こんにちは。名前は忘れちゃったけど,顔はよく憶えてるよ。」

実際には,私の場合,顔よりこの身長で憶えていただいていることの方が多いようですが…これもまた『嬉しい再会』でした。

私は2回生で情報工学科に転科し,その後京都コンピュータ学院の職員として現在に至っているわけですが,この8年間はとっても長いようでしたが,本学院の25年の歴史の中ではとっても短いようです。それを最も感じたのは,前日の打ち合わせに参加させていただいた時のことです。私よりはるか昔に(ちょっと失礼かな)卒業なさった方々が,今回の校友会パーティの企画をされていたのですが,中心になっておられた方達が,故長谷川繁雄学院長先生の写真を見たりして『繁雄先生』とか,現在の学院長先生のことを『靖子先生』と呼んでおられました。私は学院長先生がそういう呼び方をされているのを耳にするのは初めてでした。最初,『大胆な呼び方をする人達だな』と思いましたが,写真やその方達の話を聞いていて,『昔は自分達の学生時代と比べたら,すごく家庭的な学校だったのかな』と思いました。だから,パーティの出席者の方も私達の学生時代の仲間より古い卒業生(見た感じで自分より年輩だと思う人が多かったのでそう思うのですが)の方達が多かったような気がしました。

校友大会

学院もこれで安泰

校友大会

そうこう思ってパーティの終わった会場を眺めていると,珍しい光景を見つけました。

学生が何人かで学院長先生と写真を撮っているのです(後で彼らは私のクラスの生徒だとわかり,なお驚きました)。私の学生時代では,考えもつかないことです。彼らも,何年かたって,今回の校友会パーティのお世話をされていた方達のように,「靖子先生と写真を撮ったの憶えてるよ。」とか言ってくれれば嬉しいですね。

最近になってこんなことを思い出しました。「自分は,京コンに入学して最初1年半ぐらいはなんとも思わんかったけど,卒業が近くなってきたときから,ほんま京コン来て良かったと思う。たぶん,何年たっても京コン時代が一番懐かしなると思う。」

今回,大勢の卒業生の方が来られ,この友人達の言葉を思い出しました。

彼らや,校友会パーティの世話役の方々や,学院長と一緒に写真を撮っていた学生達のことを考えると,なぜか,ほっとするのは私だけでしょうか。

校友大会

番外:アルバイト

校友大会

会場となった国際会議場のレストランでアルバイトをしている学生がいます。彼は,3回生。私のクラスの生徒なんですが,当日,朝6時からパーティ用の料理を作っていたそうです。そして,パーティの始まる直前にやっと会場に入ることができたそうです。これもまた,ご苦労様でした。と,言いたかったのですが,よく考えると,朝6時からパーティの始まる午後1時ごろまで,ずっと料理を作っていたということは,3回生必修の記念式典への出席はどうしたんでしょうね。本人に問いただすと,「あっ,それは…」と言ったきり沈黙してしまいました。