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Accumu Vol.16

KCG 365 2007年

2月10日 情報授業の支援セミナー開催

情報授業の支援セミナー開催

高校の新教科「情報」がスタートして4年目を迎えた折,実教出版株式会社主催,KCGI,KCGの協力で,スーパー講師陣による授業展開例,課題解決などを内容とする「情報」授業支援セミナーが企画,開催された。近畿一円から約50人の高校教員が本学で受講した。教育現場では,授業の展開にあたり様々な試みがなされているが,新たな課題も出てきている。


5月13日 京都私学振興会賞にKCGから2人

私学教育の発展に貢献した教員や学校,クラブなどに贈られる「第2回京都私学振興会賞」の受賞者に,KCGから2人が選ばれた。文化スポーツ活動賞Ⅱに情報科学科2007年3月卒業生の瀬川雄介さん,特別賞に植原啓之・前洛北校校長。


6月 作花教授が小惑星の名付け親に

作花教授が小惑星の名付け親に

日本のアマチュア天文家が発見した小惑星に,KCGIの作花一志教授の提案により「Hieizan(比叡山)」の名前がつけられた。火星と木星の間を周回する直径10キロほどの小惑星で1996年に見つけられた。作花教授は「大きさも比叡山一帯ぐらい。なじみのある山の名前がつくことで,宇宙や星空への関心が広がればうれしい」と話している。


7月20~21日 初のオープンソースカンファレンス2007Kansaiを本学共催で開催

コンピュータソフトウェアのソースコードが広く一般に公開されているオープンソースの,関西地区初となるカンファレンス(同実行委員会主催)が,KCGグループとの共催によりKCG京都駅前校で開かれた。関連の31企業が協賛,約50社・団体がブースを設けたほか各種セミナーがあり,詰め掛けた大勢の企業関係者や学生らはオープンソースの最新情報を入手したほか,課題や将来展望などについて学んだ。


7月22日 KCGIでゲーム学会合同研究会を開催

ゲーム・アミューズメントに関する学術的な研究を進める「ゲーム学会」の合同研究会が,KCGI百万遍キャンパスで開かれた。広くゲーム一般に関わるものおよび研究部会単位での研究発表やその現状報告,展望,研究計画等の発表があり,KCGグループの教職員も研究成果を披露した。


7月23日 天津科技大学学長らが自動車制御学科を視察

中国で初めてとなる自動車制御関連の学科設置を目指す天津科技大学の学長・曹小紅女史や同大学の機械工程学院,計算機情報工程学院の関係者が,姉妹校関係にあるKCGの自動車制御学科を視察した。KCGの自動車制御学科は日本で初めて設置され,最先端の教育・研究を展開中。本学は曹学長らに,学科設置に向けた全面的な協力・支援を約束し,中国の教育・研究分野の発展のみならず産業振興の一助にもなることができるよう意を強くした。


8月11日 KCGIのプログラムが「理数系教員指導力向上研修事業」に採択されセミナー開催

KCGIのプログラムが「理数系教員指導力向上研修事業」に採択されセミナー開催

高校教員を支援するセミナーなどを実施した経験を踏まえ,KCGIは,独立行政法人・科学技術振興機構(JST)「理数系教員指導力向上研修事業」に,「『モデル化とシミュレーション』および『マルチメディア活用』の研修」と銘打ったプログラムを申請し,採択された。これを受け,KCGI京都駅前サテライト(KCG京都駅前校新館)で高校「情報」教員向けのセミナーを開催した。 京都府・市教育委員会のほか,関西各府県・市教委の後援を受けた。


8月21日 韓国・済州道でKCGIが日本企業説明会を開催

就職難に直面する韓国・済州特別自治道の大卒者を支援しようとKCGIは,同自治道で,韓国の学生を対象とする日本企業説明会を自治道庁とともに開催した。済州道には現在5つの大学があり,そのうちの一つである済州大学校(国立大学)は本学と学術交流協定を結んでいる。かねてより観光の島として知られる済州島は地元の企業が少ない状況にあり,一方,日本のIT企業は人材不足の問題を抱えている。KCGIは済州大学校や済州道庁などとの交流の一環として説明会を企画,全国地域情報産業団体連合会(ANIA)に加盟する企業などが参加し,学生たちと膝を交えた。


9月1~2日 インストラクショナルデザインセミナーを開催

システム的なアプローチを教育に取り入れ,学習効果の高い研修コースを設計・開発するインストラクショナルデザインのセミナー(情報教育学研究会=IEC主催,KCGI協賛)が,KCGI百万遍キャンパスで開かれた。関西圏での本格的なセミナー開催は初めて。内田実・メディア教育開発センター(NIME)特認教授,鈴木克明・熊本大学社会文化科学研究科教授システム学専攻らが講演,高校や大学の教員らが参加し,情報教育の現状や課題,将来展望などについて学び合った。


10月28日 マイクロマウス大会で特別賞を受賞

マイクロマウス大会で特別賞を受賞

第26回マイクロマウス中部地区大会に,KCGのCINCS(制御通信部)部員の山本一成君(3回生)が出場し,マイクロマウス競技で特別賞を受賞した。第22回マイクロマウス中部地区初級者大会に続き,2度目の特別賞受賞。


10月29日 モザンビーク研修員の研修が終了

モザンビーク研修員の研修が終了

JICA(Japan International Cooperation Agency:独立行政法人国際協力機構)の委託により,KCGが約1ヵ月半にわたって実施した,モザンビーク共和国からの研修員5人に対する研修が終了し,修了式が開かれた。KCG教員が設立計画時よりカリキュラム設計に関わっていたモザンビークICT学院の正教員となる研修員に対して,技術教育方法の伝授および教材の作成指導を目的として実施。研修分野はWeb開発,プログラミング,ネットワーク,コンピュータグラフィックス,マルチメディアだった。


11月16日 エクスマキナのCGディレクターが講演

KCG京都駅前校で開いた特別講義で,今秋公開され話題を集めたフル3DCGアニメ映画「EXMACHINA(エクスマキナ)」のCGディレクターを務めた大塚康弘さん(株式会社デジタル・フロンティアCG制作部ディレクター)を招いた講演会があった。大塚さんは裏話を交えながら映画制作の過程におけるスタッフたちの「こだわり」を披露し,聴講した学生たちはCG映像制作の“奥深さ”を学んだ。大塚さんは「エクスマキナは2005年から制作を手掛けた」と説明。シナリオ開発からコンテ,キャラクター・背景づくり,人間の動きをCGで再現するための工程,仕上げの段階に当たる素材を組み合わせる作業のアニマティクスと工程順に細かく制作内容を説明した。


11月16日 卒業生を招いて「就職についての本音」

卒業生を招いて「就職についての本音」

KCGは,京都駅前校で第4回進路ガイダンスを開き,今春に本学院を卒業して就職した5人をゲストに招いて「就職についての本音」を語ってもらった。“先輩”たちからは「学生のときに資格を少しでも多く取っておけばよかった」「就職活動は早めに始めておけば」などと後悔の声が聞かれる一方,本格的な就職活動を控えた学生たちに対し「就職してみてKCGで学んだことが本当に生きている。たくさんの思い出をつくりながら,頑張って勉強してほしい」というメッセージが送られた。5人は京都など関西や,東京の企業に勤務,システムエンジニア,プログラマ,デザイナーなどIT業界の最先端で活躍中。


11月17日 ビジネスと天文のワークショップ開催

ビジネスと天文のワークショップ開催

8月9日に開いたものづくり体験教室「マイコンを使って電子砂時計を作ろう!」(洛北校)に続き,「君も社長だ!ビジネス力トレーニング」と「天文好き集まれ!」と銘打ったワークショップを開催した。「君も社長だ!ビジネス力トレーニング」では,KCGIの教授陣が,世界市場シェア第1位のPCメーカー・DELLのビジネスモデルを取り上げ,“もうかる”しくみを紹介。また,「MITビールゲーム」で,ビジネスのおもしろさを体験した。「天文好き集まれ!」では,京都大学大学院宇宙物理学教室出身の星空博士によるミニ講座 「天文学とコンピュータ」の後,画像解析ソフトで美しい天体画像を作成した。


11月17日 全国大会でも好成績

つくば国際会議場(エポカルつくば)で開かれたマイクロマウス2007のマイクロマウス競技フレッシュマンクラスで,CINCS(制御通信部)部員の山本一成君が6位入賞,霜倉直樹君が特別賞を受賞した。山本君は,第22回マイクロマウス中部地区初級者大会での「特別賞」,第26回マイクロマウス中部地区大会での「特別賞」に続く快挙。霜倉君は,制御が難しい田宮製モーター(非ロボット向け)での制御にチャレンジしたことが高く評価された。


11月30日 採用者側の視点を紹介

IT企業でつくる全国ソフトウェア協同組合連合会による基調講演,パネルディスカッションが11月30日,KCG京都駅前校で開かれ,IT企業の経営者5人が就職活動を控えた学生たちに業界の現状や求める人材などについてアドバイスした。5人はいずれも,IT業界は今後も成長の可能性を大きく秘めていると強調,ITの技術よりもむしろ,何事にも前向きに取り組む「人間力」を持った人材を求めているとし,学生時代には勉学のみならず「社会を見る目」を培ってほしいと訴えた。出席したのは同協組連会長でMM総研所長の中島洋さん,コムチュア社長の向浩一さん,ユー・エス・イー副社長の吉弘京子さん,ユース情報システム開発社長の舟橋千鶴子さん,アスタリスク社長の鈴木規之さん。


12月19日 火星のクレーターにKCG名誉学院長名

火星のクレーターに,KCGの宮本正太郎名誉学院長(京都大学名誉教授,1992年死去)の名を取り「Miyamoto」と名づけられた。国際天文学連合(IAU)から連絡が届いた。宮本名誉学院長は惑星観測で国際的に知られ,日本の天体物理学では草分け的存在。「Miyamoto」は火星の赤道付近にあり,直径は約160キロ。


12月21日 最新の組込みプラットフォーム説明

KCG京都駅前校でマイクロソフト(MSFT)のエンベデッド・システムエバンジェリスト,太田寛氏を招いた講演会を開いた。太田氏は「広がる!!Windows Embedded The World!!」と題して,「Robotics Studio」「Windows Embedded CE」「Software Factories」など,MSFTの組込みソフトウェアの最新開発プラットフォームを紹介した。太田氏は,近年,ファクトリーオートメーション,モバイルのほか自動車,医療機器,コンビニ関連機器などあらゆる分野に組込みソフトが利用されていることを前置きしたうえで「出先から家のカギのチェック,風呂沸かし,TV録画などができるといった新しいサービスの展開が視野に入ってきた。これらの開発を支えるのがMSFTのウェブサービスやサーバ・クライアントテクノロジーなどだ」と説明した。