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Accumu Vol.25

Accumu Vol.25

  バイオ7からモンハンワールドへ KCG卒業生が開発の中心的役割 2017年1月にリリースされたゲームソフト「バイオハザード7 レジデント イービル」は,世界中のゲームファンのみならず業界にも衝撃を与えた。新しいエンジン「RE ENGINE」で,全編がVR(バーチャルリアリティ)に対応するという世界で初めての試みを採用。大ヒットを生み,ゲームの歴史に新たな1ページを刻んだ。このタイトル開発の中心的な役割を果たしたのが,京都コンピュータ学院(KCG)卒業生たちだ。
  アニメと日本と世界 武田 康廣 毎年7月にフランスで開催されるジャパンエキスポは,日本をテーマとしたイベントとしては世界最大規模だ。フランス国内のみならず,近隣諸国などから4日間で数十万人が訪れる。2017年のイベントに参加した株式会社ガイナックス創立者のひとりで株式会社GAINAX京都代表取締役の武田康廣KCGI教授は不自然さを感じた。「和もの」に関しては一番の存在である京都のブース展開が広い会場を見て回ってもどこにも無かったのだ。
  ジャパンエキスポに参加して 渡邉 昭義 KCGグループは2017年7月にフランス・パリ郊外で開催されたジャパンエキスポに出展。今回が4回目となる。現地を訪れた渡邉昭義KCGI教授が,イベントをリポートする。
  初音ミクがなぜ世界で支持されるか ボーカロイド「初音ミク」を生み育てたクリプトン・フューチャー・メディア株式会社代表取締役の伊藤博之KCGI教授による特別講義の模様。
  日本ユニシスと締結 産学が連携して次代を担うIT人材を育成しようと,KCGグループは大手ITサービス企業の日本ユニシス株式会社の総合技術研究所と学術・研究の協力関係産学連携に関する協定書を締結した。両者が共同で「未来環境ラボ」を学内に開設し,未来のIT業界を担う学生たちは柔軟な発想・創造力を駆使しながら,IT企業の研究員とのさまざまな研究・学術の共同作業を重ねていく。
  未来環境ラボを開設 坂本 啓法 未来環境ラボの代表を務めるのは日本ユニシス株式会社総合研究所 研究員の坂本啓法さん。未来環境ラボの役割や今後の教育機関と企業の関連はどうあるべきか,そして将来求められる創造的なプロジェクトをどのようにして生み出すかについてつづった。
  未来環境ラボ技術交流会 未来環境ラボは定期的に技術交流会を開催している。学生たちが日本ユニシス株式会社の研究員と交流を深めながら最先端技術に触れる場だ。新たなチャレンジにつながることが期待される。
  京都医療センターと締結 医療ICT分野の教育展開を進めるKCGグループは,独立行政法人 国立病院機構 京都医療センターと産学連携協定を結んだ。今回の締結により,両者が医療ICT分野での研究開発および教育の推進に向け手を取り合っていく。
  京都医療センター見学記 KCGグループと産学連携協定を結んだ京都医療センターは,ICTを駆使した日本を代表する最先端の医療機関だ。電子カルテをベースにして医療情報の共有化を図り,地域住民にいつでも,どこでも安心で安全な質の高い医療・福祉サービスを提供できるよう先進的な取り組みを進めている。情報化された最先端の医療機器がそろう同センターを見学する機会をいただいた。
  ポケットカルテ®を医療費適正化の切り札に 北岡 有喜 京都医療センターでIT化の先頭に立つのは,KCG応用情報学科 医療情報コースと,医療事務学科で教鞭を執る同センター医師で医療情報部長の北岡有喜先生だ。北岡先生は「どこカル.ネット」や「ポケットカルテ」といった独自の医療情報システムを開発し,院内ネットワークを構築するとともに,地域医療機関との連携体制を整えた。その内容について紹介していただいた。
  産業界において今後IT人材の果たす役割と必要なスキル 田中 久也 急発展を続けるITの変化は,あらゆる業界に影響をもたらし,従来の産業構造に大きな変化の波が来ている。また個人にとっても働き方や生活全般においてITによる変化が起きている。こうした状況下で産業界は今何を目指しているのか,ITエンジニアは何を求められているのか,ITを学ぶ学生がどんな力を身につけていくべきかを田中久也KCGI教授が解説する。
  ANIAが30周年 KCGグループの長谷川亘統括理事長が会長を務める一般社団法人 全国地域情報産業団体連合会(ANIA)は2017年,30周年を迎えた。記念式典が長崎市内で開催され,全国から250名以上が参加した。ANIAは,地域の情報通信産業の発展や情報通信インフラの整備を通して,未来の社会つくりを目指す組織で,全国22の団体,約2100社が加盟している。ANIAの母体となる組織は1987年に結成された。
  「KCGは京大が生んだ」長谷川繁雄初代学院長先生を偲ぶ閑堂忌 藤居 宏一 KCG創立者の長谷川繁雄初代学院長の命日「閑堂忌」の記念講話で,KCGのルーツである「和歌山文化研究会(和文研)」時代に,大学当局が公認する「京都大学学生親学会」のスタッフとしてお付き合いがあった藤居宏一 岩手大学名誉教授がお話しになり,和文研が当時,京都大学と教育ビジネスを共にしていたことが紹介された。これにより,KCGは教育活動の点からも京都大学をルーツとする私立教育機関であることが証明されたといえる。
  ICTによる社会のスマート化 髙橋 豊 KCGI創立記念日の記念式典で,髙橋豊KCGI教授が「ICTによる社会のスマート化」と題して,ICTの活用により社会の各方面で進展しているエネルギーの効率化やリスク軽減について講演した。
  臨場感の誕生:『ブリット』のカーチェイスの表象メカニズム 長谷川 功一 ハリウッド映画が得意とするスペクタクルのひとつカーチェイス。複数の自動車が市街地やハイウェイを高速で走りながら,ジャンプ・横転・衝突・爆発・銃撃などの迫力あるアクションを繰り返す,あのおなじみの追跡劇で定番的アクションの代表だ。元NHKの長谷川功一KCGI准教授がカーチェイスについて語る。
  音楽を聴く楽しみについて 中村 行宏 KCG京都駅前校にあるコンサートホールは,日本有数の音響設備を誇る。クラシック音楽をこよなく愛する中村行宏KCGI教授が自らの経験を振り返る。
  パーソナルコンピュータ博物史の刊行によせて 千葉 博人 講談社から過去のパソコンを解説する1冊の本が発売された。タイトルは「パーソナルコンピュータ博物史」。この本は,KCGグループが運営する「KCG資料館」(コンピュータミュージアム)が執筆・監修・資料提供などに全面協力して完成したものだ。KCG資料館館長の千葉博人KCGI客員教授が刊行への思いを語る。
  地球の色彩り鑑賞・そら(宇宙)の旅 向井 苑生,佐野 到,中田 真木子 宇宙航空研究開発機構 (JAXA) から「しきさい」という愛称で呼ばれる気候変動観測衛星が打ち上げられた。19もの多波長観測帯を持つ光学センサSGLIを搭載し,これらの波長を組み合わせれば,青い空や海,白い雲や雪,緑の森や草原,広大な大地等々色彩豊かな地球を観ることができる。向井苑生KCGI教授らが解説する。
  古を語る星ぼし⑦暦の計算法 作花 一志 KCGの天文博士・作花一志KCGI教授による好評連載。今回のテーマは「暦の計算法」。
  集団人間行動と陶器 アンドリュー ヴァーゴ グループ行動の経済と構造に興味を抱き,オンラインコミュニティがいかに知識を集約し,社会システムを維持しているかに焦点を当てて研究を続けているというAndrew Vargo・KCGI講師。以前,愛媛県を訪れた際に出会ったのが砥部焼と呼ばれる日本の陶器だった。
  偶然購入した『沫若詩詞選』から見えてきたもの 岸田 憲也 古本屋めぐりが趣味という岸田憲也KCGI助教が大学院時代,研究対象とする中国の書籍を購入したところ,見返しの部分に,この人物が描いたと思われる署名があった。
  Welcome!KCG国費留学生 KCGグループには毎年多くの国費留学生が訪れ,学んでいる。アジア・日本のコンピュータ・IT教育機関としては最も長い歴史と実績を誇るKCGは,世界レベルのIT人材育成教育機関として,評価を高めているようだ。国費留学生の彼らは,母国を代表し,IT分野をはじめとする母国発展の強い思いを胸に,日々勉学に励んでいる。
  KCG校友が京都大学で博士号を取得 茨木 俊秀,中口 孝雄,江見 圭司 KCG卒・KCGI修了の中口孝雄KCGI准教授が京都大学で博士号を取得した。KCGグループの学生・校友は,その大半が情報産業界を中心に社会の第一線で活躍をしているが,学術研究を志す人も少なくない。今後,第2,第3の中口さんが誕生することを期待し,茨木俊秀KCGI学長らと対談してもらった。
  KCGI2017年度春学期学位授与式の最優秀賞は山中勇矢さん 2017年度春学期KCGI学位授与式で,最優秀賞に播州信用金庫システム部に席を置き長期研修の形で学んだ社会人学生の山中勇矢さんが選ばれ,表彰された。77単位をすべて優秀な成績で取得。最優秀プロジェクト賞を受賞したほか,このプロジェクトを9月に情報処理学会関西支部の支部大会で発表して支部大会奨励賞を受賞,IT系の上級資格に合格するなど,文句なしの最優秀賞選出だった。
  漢詩「八達嶺長城」 石田 勝則 「八達嶺長城」
  漢詩「詠曼殊沙華」 石田 勝則 「詠曼殊沙華」
  ニュースこの1年「KCG365」 KCGグループで1年間に開催されたイベントなどを紹介。
  アキューム25(2018年発行)掲載広告