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Accumu Vol.25

KCGI2017年度春学期学位授与式の最優秀賞は山中勇矢さん

播州信用金庫から長期研修「IT」「経営」の知識携え職場へ

山中勇矢さん

2017年9月15日に京都情報大学院大学(KCGI)京都駅前サテライト=京都コンピュータ学院(KCG)京都駅前校=6階大ホールで挙行された2017年度春学期KCGI学位授与式で最優秀賞に播州信用金庫(本店兵庫県姫路市)システム部に席を置き長期研修の形で学んだ社会人学生の山中勇矢さんが選ばれ表彰された「会社の期待に応えたい」と勉学に励み修了に必要な単位44単位を大幅に上回る77単位をすべて優秀な成績で取得課程修了プロジェクトでは手塚正義教授の指導で「音声入力チャットの話題分析と業務支援サービスの研究」に取り組み最優秀プロジェクト賞を受賞したほかこのプロジェクトを9月に情報処理学会関西支部の支部大会で発表して支部大会奨励賞を受賞IT系の上級資格であるHTML5認定試験(レベル1)に合格するなど文句なしの最優秀賞選出だった

山中さんは神戸学院大学 経済学部 経済学科を卒業後播州信用金庫に就職しシステム部システム運用課に配属された当時山中さんは「以前からITに興味があったのでやりがいはありましたが仕事をするうえで知識や経験のなさを痛感していました」と振り返る同信金は自前のシステム開発にこだわる業界内でも数少ない存在預金や融資などのシステムを独自に開発しているだけに山中さんにとっては力が十分に発揮できないことで臍(ほぞ)を噛む思いだったのかもしれない

そんな折転機が訪れた同信金で将来の高度なIT分野のプロフェッショナルとマネジメント能力がある人材を養成しようとの長期研修プランが持ち上がり山中さんに白羽の矢が立った「自ら進学する大学院を選んでよい」との指示を受け山中さんはたくさんの大学院の中から「会社側の要求にマッチするカリキュラムがあるし実務経験がある教員がそろっているこれまでの実績も十分」という点でKCGIを選択門をくぐった2015年10月だった

同信金の長期研修は初めての試み山中さんは「常に大きな責任を感じていた」という勤務先から託されたミッションのひとつである高度なITスキルの修得に向け入学後すぐ講義「ウェブプログラミング」でウェブ言語を使いホームページを作成初めての経験だったが山中さんは「何かを一からつくる重要性を実感しました」とし「これまで職場での自分の仕事は既存のソフトウェアを使うだけ新しいものを生み出すには根幹的な知識が必要KCGIで学んだことがどう役立つかは未知数だけど必ず役に立つ日が来ると信じて講義を大切に聴きたい」と心に誓った

2017年度春学期のKCGI学位授与式で最優秀賞に選ばれた山中勇矢さん(2017年9月15日)
2017年度春学期のKCGI学位授与式で最優秀賞に選ばれた山中勇矢さん(2017年9月15日)

また「リーダーシップセオリー」の講義では自らがグループのリーダーとなり祇園祭のボランティア活動に参加「若くしてプロジェクトを引っ張るリーダーシップを身につけることも私に課せられたミッションでしたので実践的に学べたのは有意義でした」と振り返るさらに「インターナショナルな学校なので異文化交流の貴重な経験ができましたKCGIに集った国内外の学生はみな将来のビジョンを持って勉強していたので少しの会話からもたくさんの刺激をもらいました」と話す

2年間ほぼ休むことなく通学し取得した単位は77単位最優秀賞に選ばれKCGIを巣立った山中さんは職場への復帰後システム部システム運用課からシステム部システム開発課に異動した同信金内の業務効率化を目的とした独自の問い合わせ管理システムの開発タブレット端末を利用した新しいマーケティングの促進FinTech(フィンテック)導入による新しいビジネスモデルを提案できる人材の育成サービスの開発提供に伴うセキュリティ対策の検討などに今後は携わる予定だ山中さんは「無事修了できてホッとしていますまずはKCGIで得たものを活かしてこれから携わる業務プロジェクトを完遂することで長期研修が有意義であったことを実績として示したいです」と意欲を示し「その後はシステム開発現場の一技術者としてだけではなくITを駆使できる技術者の立場から組織の経営に目を向けて業務に携わっていくことを目標にしていますこれからもKCGIで培った学ぶ姿勢をずっと大切にしていきたいです」と目を輝かせた